皆さん、おはようございます。
新聞編集の授業です。
今日は天声人語ドリルの続きから始めます。
春秋
①
散歩の途中、近所を流れる川の堤防に目を奪われた。一面の黄色である。
「菜の花や 月は東に 日は西に」。教科書で習った句が口をつく。江戸時代の俳人、与謝蕪村の作だ。
折しも、ゆうべは満月。かなり地球に近かったという。おぼろにかすんだ所もあっただろうか。
②
東京近郊では小中学生が葉桜の迎える学びやに久々に集った。しかし、校庭で教科書を受け取ったり、テレビを通じ校長先生の話を聞いたりと、いつもの新学年のスタートととは勝手が違ったようだ。
再び、しばしの休校となる。歴史的な出来事となったウイルス禍(か)を、種々(しゅしゅ)のエピソードでおさな心に刻みつけるのだろう。
③
大人だって同じである。在宅で、あるいはやむを得ずオフィスで仕事しながら、この3カ月で一変した世の中に改めて驚く。
そして普段はさほど意識しなかった問題が頭に浮かぶ。「移動の制限は経済に甚大な影響を及ぼすものだ」とか「自由と規律とは」など。
もっと言えば「文明とは意外にもろいものなのかも」。
④
冒頭の句は宇宙に広がる視点も感じる。青く美しい星に同乗する私たちがウイルスと戦いつつ航海を続け、再び満月に出会うのが5月7日。
緊急事態宣言の期限の翌日だ。その時、どんな風景が目の前にあるのだろう。子らは元気に登校できているか。大人も少しは賢くなっているか。
危機は変革や成長の好機とも聞く。
単語
学びや(学び舎)学校のこと
もろい(脆い)
*朧月夜(おぼろづきよ)おぼろにかすんだ月の夜のこと。春の夜に月がほのかに霞んでいる情景を指す言葉。
↓緊急事態宣言に関するニュース
安倍首相が緊急事態宣言 7都府県対象 効力5月6日まで(4月7日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200407/k10012373011000.html
与謝蕪村
1716-1784 江戸時代中期の日本の俳人、画家。
その他の有名な句:春の海ひねもすのたりのたりかな
岩手日報
2.3.5番をやってください。
【宿題】
中国のニュースの中からまだ日本に紹介されていなそうな記事、もしくは自分が興味ある記事を選んで翻訳してください。
中国語の記事と日本語の記事を両方提出してください。ネットの記事の場合はURLも付けてください。
提出はメールで。
件名:【1701新聞編集】4月10日宿題名前〇〇